ステンレスフレット打ち換え完了
近頃正午のぴーかんまじ溶けるっすなどうもぼくです。さて、過日のUSAストラト初リペア入院からリフレット仕上りの連絡があり先ほど納品受領にいてきました。
上記事内でも書いた通り当初1か月程度の作業納期予定がなんと
2か月超かかり汗
実はフレット浮きが地味に怪しい箇所があり、一度普通に打ち換えたものの状態を経過観察診断したところ怪しさ残ったため時間かけて入念にやり直ししてくれたとの事。こーいうの作業直後はなんとなく良くても後々またすぐ浮きはじめちゃったりするから最初が肝心な。逆に助かります。
元のジャンボニッケルフレットより極僅か低め&細めのフレットチョイスでコードワークの演奏性と発音ピッチも向上。指板面のラジアスや状態は全く問題ないので基本そのまま。
エッジの研磨処理も丸めすぎない絶妙な塩梅完璧。丸めるほどフレット幅スポイルされて崖落ちしやすくなるから。牛骨ナットもバインディング活かしありがとうございました。
ちなみにリフレット時はナット(開放0フレット部)も同時に換えてネック全体の弦高バランスを整えながら成形するのがセオリーです。
ステンレスフレットに交換するメリット
一番はやっぱり耐摩耗性向上。ニッケルシルバーフレットだと1・2年程で擦り合わせや交換などのリペアが必要になる事が多いと思いますが、より硬度の高いStainless steel製だとゴリゴリチョーキングしてもガシガシ弾いても演奏での弦との摩擦で削れることはほとんどなくかなりの耐久性が見込めます。またその硬さゆえ音の立ち上がりがシャープで早くサステインも延びます。錆にも強く曇り難いので日頃のケアはクロスで軽く拭く程度でも十分。
演奏頻度や弾き方、お手入れ状況などにもよると思いますが、メンテナンスフリー具合が天地なのは間違いないですし、最近のハイエンドギターなどでは最初からステンレスフレットが使われているものもあります。Fender だと American Ultra Luxe series とか。
反面、
デメリット
というかNickel製と比較した時の特徴として、まず高硬度ゆえ整形が難しく工賃が1〜3割ほど高額になるためその分値段の総額が上がります。また表面も硬く滑らかなためより滑りが良くベンド時の低抵抗や1弦プリングなどで弦落ちしやすく感じるなどの演奏性の変化が少々ありますが、これはたぶん秒で馴れます。あとパワープレイ系ギタリスト?の方はプレーン弦の物理的ヘタリ(削れや凹み)が少々早まるかもしれません。
「ステンレス製フレットが好きじゃない」と仰る方の多くが音色の硬質化を挙げられますが、確かに生音ではローミッドが下がりハイプレゼンスが強まる傾向はありますが、個人的にはエレキならアンプでのEQ微調節などでどうにでもなるレベルと思いますし、昨今は硬度は落ちるものの弾き心地や音質の変化を最小限に抑えたステンレスハーフブレンドで折衷案みたいな素材もあるようです。
形状の種類
を大別すると
- ジャンボ
- ミディアムジャンボ
- ミディアム
- ナロートール
- ヴィンテージスタイル
などがありますが「JESCAR」「JIM DUNLOP」「FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH」などのメーカーによって例えば同じミディアムジャンボ表記でも統一規格ではなく実寸サイズには若干の差異があります。この辺りは完全にプレースタイルや弾き心地のお好みの問題なので、こだわりのある方は何を使うか事前に工房のリペアマンに相談&確認すると安心でしょう。
さて実際の仕上りですが、
ステンレス化による音質硬化
具合は想像通りだったけど、実際弾いてみるとブライトなニュアンスが微増したことにより元より少しだけスタンダードな3シングルフェンダーストラトの艶っぽい雰囲気に近づいた気がしてむしろ良い感じ、な気がする自己満発生中。Fender CuNiFe Wide Range Pickupとの相性も良好です。ネックの厚みはギブソンレスポール風味ママだけど苦笑。
で後日「同主調転調の効果が簡単に解る曲」と題し極薄化粧のギター音質が分かりやすいペダル無しアンプ直エアー録音ショート動画してみましたのでご参考あれ。(自然の風景映像に深い意味はありません笑)
YouTube 視聴 :https://youtube.com/shorts/8io6mehRgGs?feature=shared
そんなことで、
いま使用頻度の高いオキニの3本はぜんぶステンレスリフレットしたので、しばらく物欲とは無縁のストレスフリー生活が堪能できそうです喜ほなまた。
ZO-3はまだちょっと迷ってる笑@NAC♯Guitar
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