ライブハウスへ行く際の要注意事項


ついこないだ、久々に高円寺のライブハウスに思い付きのノープランでふらりと立ち寄った。初めて入る小箱。でもまあまあ老舗の箱だし、演者のレベル云々じゃなく生の演奏と情熱と緊張感を間近で感じたかったから演目は誰でもなんでもよかった。

通常、ライブハウスで対バン形式の日の場合は「目当ての演者」を告げて入場し、それがそのバンドのチケット売り上げにカウントされる。

ので、

今回みたいな場合ぼくは大抵一組目のグループを告げる。基本出番は実力やネームバリューや集客力の無い順に演じるから、スタート一発目の応援の意味とご祝儀みたいなもんで。

ところが…

入場してみると移動もままならないレベルで激込み。「誰か有名な人の出演あるの?」と思ったけど、どうも客さんの層もちょっと違う雰囲気。で、ステージを見ると制服ぽい衣装の女子がMC中。一瞬「司会かな?」とも思ったけどすぐに嫌な予感。次の瞬間、

カラオケが流れだしその女子が踊りながら歌い始めました!

いわゆるそんな発表会イベントだったの笑。

いやあ笑えねえわ。何が悲しくて素人アニソン風カラオケ大会金払って聞かにゃならんのよ。いえ、それが目的で知ってて好きで来てる人は全然良いと思うよ?地下の女子応援隊的な?なんならまあまあ盛り上がってたし仲良しな感じ?客いじりと煽り凄かったしリスナーの合いの手ばっちりだったし笑。けど冷静にそれもはやコンサートでもライブでもねえじゃん?…いや、今のポピュラーミュージックシーンではギリギリライブで通っちゃうのか?でもただ生歌ってるだけで少なくとも演奏会ではないしな。カラオケリサイタルてやつ。普通、対バン(対人?)は似たテイストで組むから、恐らくこれがずっと続く。会場配布のパンフもよく見ればそんな感じがありありと。むしろマイクなしのアカペラの方がまだ気分でたわ。

そんなこんな、ちょっと独り明らか浮いてたし聞くのも耐え難かったのでチケットの酒を一気に飲み干してそそくさと退場。別の箱を見に行く気力もなくラーメン食って帰りました泣。
いや唯一、
ここのら~めんのくそ旨さにやっと癒されたわ苦笑。南4丁目のここめちゃおすすめよ。


高円寺のラーメン屋


あぁ生バンド演奏聞きたかったなあ。今度からはせめて入る前にトリの名前くらいはググって調べてから入ろうと心に刻みました。

でもさあ…

どことは言わないけど高円寺の老舗ライブハウスだぜ?なんならむしろロックだと思ってたところだぜ?厳ついステージのバックにでっかいマーシャルアンプ置きっぱなんだぜ?昔はこの会場はこういうテイストって棲み分けされてたんだけど。秋葉原のAKほにゃらら劇場とかそういうノリがあるのは分かるけどそれここでやる?っていう妙な切なさな。


ライブハウス興行のカテゴリー分け

すると、

  • ライブ公演/一般的な演奏会。BGMやSEなどの極一部を除いて基本的に全て生演奏。
  • クラブ営業/DJ等が曲を流して聞く営業。最近は激しいダンス禁止の場合も多い。
  • 演劇類/役者が物語を演じるドラマ芸術や、音楽表現を含むミュージカル等。
  • その他ショー/お笑い舞台・手品・ダンスなどあらゆるパフォーマンスを含むリサイタルシアター等。映画の上映鑑賞会などのムービーシアターは含まない。

だいたいこのくらいでしょうか。それで言うと今回のカラオケ大会はその他の部類って感じか。最近じゃあフルCGのVRショーとかあるし、もうなんでもありだけどな。でも個人的には、

せめてライブとショーは区別して欲しい処。

一昔前はフルオケ生演奏だったオペラもBGM化したりだけど、あれはショーメインみたいなとこあるからちょっと別枠としても、ライブハウスがどんな公演にも対応できるイベントスペース化するのは時代の流れだろうけど、であれば、各演目をカテゴライズして最低限劇形態を分かりやすくしてくれないと自然と客足遠のかねえかな?。店のブランディングとか細かい事言う気はないけど、小さくでも当日の劇種別を表記するとかさあ。タレントの名前とか掲題タイトルだけぱっと見ても大概わかんねえから。ちょっと愚痴入っちゃってごめんだけど、そんな残念な不幸話。

みんなノープランで気軽にふらっとライブハウス行く時は演者のテイストやスタイルに注意してな苦笑。