フレットエッジ端バリ取り処理で快適化

暑いのも寒いのも大嫌いな永遠にぬるま湯に浸かって暮らしていたいどうもナックです。みるみる寒さが増して真冬到来感ぱないですが、暖房が欠かせぬ日本の冬は大概乾燥もぱないわけです。

うちは特に通年カラカラぎみで最近の湿度アベレージは概ね「20%」ほどです。


体脂肪率かよな。


湿温度計

水滴くんの辛そうな顔がデフォです苦笑。そして、晴れが続くと20%を切る事もしばしばで、そうなると計測不能とばかり「Lo」と表示されもはや計測を諦め仕事を放棄してしまいます汗。


乾燥警報

個人的には、ジメジメしたところが苦手で乾燥気味くらいのほうが好きなのですが、木材楽器のギターにとっては大敵です。保管環境を大雑把に言えば「湿度約55%程度が理想」とする説が一般的でしょうか。…さすがに20%は人間の喉もくちびるもカサカサですからね。
カラカラで
カサカサの
パリパリで
ボロボロですYo!Yeah。


乾燥が招くギターへの悪影響

乾燥によるギターの不具合症状として主に挙げられるのは、

  • ネックの反り
  • 指板のひび割れ
  • ネックの瘦せ細り
  • ボディ歪みや塗装傷み

など。ネックの反り具合なんかは季節の変化で割と動くものですが、クラシックやアコースティックなど薄い板を張り合わせ形成される中が空洞の箱モノはボディやブリッジマウントへの影響も大きくより深刻なのでソリッド系よりさらに注意が必要です。

とりあえず指板面は弦交換の都度クリーニングしオイルを塗り込んでいるので良い状態ですが、塗装されたボディやネックはどうにもねえ。


そんなこんな、


少々前置き長くなりましたが、今夏 Fender MEX JAGUAR のステンレスフレット化して迎える初めての冬、予想通り、ネックが細る事でバインディングの無いフレットの端(エッジの根本辺り)が気持ち飛び出し気味になりエッジの引っ掛かりが気になってきたのでここらでバリ取りしてゆきます。


ノンバインディングネック


サンドペーパー掛けで磨くだけでも効果的

幸い、見た目じゃよく分からない程度の軽微な症状なので、サンドペーパーでフレット端の裁ち落とし(埋まった根本)部分のバリを丸め磨くだけで十分の様子。1本ずつマスキングして指先の感覚で少しずつ丁寧に作業。


サンドペーパー掛け作業

使うサンドペーパーは塗装仕上げ用の「♯800細目」と「♯1500極細」の2種のみ。硬いステンレスフレットですが百均ショップのもので十分研磨できます。打ち込み位置の誤差や細り具合などで引っかかり程度も部分的にまちまちなので指先や握った感触で気になるところを重点的に全て整えます。さらにつるんつるんに鏡面化したければバッファかけで仕上げを。


エッジ処理したネック

てことで多少プリプリ感触は残るも全く気にならないレベルになり快適化。昔の激安ギターみたいにエッジの丸め処理が甘い場合や飛び出し(ネックの細り)方が重症の場合、ヤスリがけから必要なケースもありますが、ぼくはそんな緻密な大作業を自分でやる勇気も自信も経験もないので素直にリペアに出します冷汗。たぶん5千円~1万円程度。けどやせ細った状態で1度処理すればまた来年の冬に伸びて飛び出てくるホラー現象とかじゃないのでご安心を笑。

あと極々稀にフレットの方が結果的に短くなり凹み隙間が片側2ミリ程あるケースを聞いた事があります。指板面に対して端まで使えない状況ですので押弦やプリングオフが際どくシビアに。これを直すとすればフレット打ち直しになります。4~5cm程度の指板の天地内側2mmずつ使えない領域があるとか残念ながらこれはホラーですね汗。

ギターネック&フレットの状態も良好に保とう!


ネックの反りねじれの直し方はこちら。その他のギター&機材談話てきな話もぜひ。