ケイジド(CAGED)システムで覚えるペンタトニックスケールの利点


なんか最近ギタリストやインストラクター界隈でCAGED(ケイジド)システムってやたら流行ってませんか?これ

刑事っぽさの度合い

とかじゃありませんよ笑?てゆか昔はぜんぜん聞かなかったのに。でも、なにかそんなシステムが新たに開発されたとかではなくて、単純にギターの構造や構成を理解する過程の解釈法の一つというのが正しい表現でしょうか。ギターの仕組み自体は昔からさして変わっていませんから。そんなこんな、なんだかネーミングだけが独り歩きして小難しく敷居を上げている感も否めない風なので、一体どんな理解をすれば良いか改めて利点をおさらってみましょう。



ケイジドとは

CAGEの過去形の意味もありますが、ここで当て字としての「ケイジド」の元になっている

「 C・A・G・E・D 」

は音名の事ではなくそれぞれオープンメジャーコードフォームの型を意味しています。これらは代表的なコードの形で初心者も早い段階で取り組むはずの馴染み深いコードと思いますのでここでは割愛させていただきますが、つまり、この5種類の形を使って指板の音ポジションの理解を深めるのがケイジドシステムと言えます。



CAGEDシステムで何ができるか

ですが、コードライクでメロディックなアドリブソロなどを弾く際とても重要なコードトーンのヒントとなります。まずこれらのコードフォーム(形)と指板上の音名(少なくともルートのポジション)が把握できている事が前提となりますので、まずはそれぞれの形で各音階のコードが弾ける状態を目指すことになります。これについては「6 strings tuning」もご参考に。

はじめはゆっくり考えながらでもある程度解ってくると、

ペンタトニックスケールの5ポジション把握

の助けになります。色んな形で構成音を見るわけなので、当然その型と場所の多くはスケールと重なっています。それを道標に発展させればスケールポジションも把握できるというわけです。例えばCメジャーペンタトニックスケールで見てみましょう。



C型ポジションのペンタ

C型の画像

C型のC(ド)は5弦3フレットをルートとして解放ポジションも絡みますが、ペンタの音階としてはこういう形になります。オープンCコードなので解りやすいですね。



A型ポジションのペンタ

A型の画像

C型の右側を流用(併用)する形でA型のCへと続きます。ルートは変わらず5弦3f。コードとしては6弦は鳴らさない事が多いですが、スケールポジションとしてはこう続いています。



G型ポジションのペンタ

G型の画像

A型の右側と重なるのはG型です。解放弦以外では通常は弾かないG型コードですが、左側の5フレット縦一列はナットをイメージするとG型のCと解ります。



E型ポジションのペンタ

E(F)型の画像

G型の右隣はE型のC。ルートは6弦8f。コードFの形をイメージすると解りやすいでしょう。



D型ポジションのペンタ

D型の画像

E型の次は最後のD型。通常オープンD型コードでは4~1弦の3和音しか使いませんが、周囲の音度数はこうなっています。この隣はまたC型に続きその後も繰り返し続きます。




この様に、見事 C→A→G→E→D→C… と5つのポジションが連なって構成されているのが解りますね。3和音メジャーコードにおいては「M2」と「M6」音は使いませんので、つまりはメジャースケール中「4」と「M7」を使わない(ヨナ抜き音階)ペンタトニックスケールからさらにこの2音を除くと必然的に各メジャーコードの型が浮かび上がるわけです。また

コードトーンと度数の把握にも役立ちます。

ただ漠然とペンタトニックスケールポジションの形だけ覚えていても、ルート音に対してのコードトーンや度数が把握できていないとなかなか使いどころが見え難いものですが、CAGEDの型をイメージできれば少なくとも

ルート」「M3」「P5

のトライアド辺りは見えてきます。先述の通り、ペンタ中コードで使用しない残りの2音は「M2」と「M6」な訳ですから、スケール的にはあっても、例えば解決や伸ばす音など重要な目立つ部分では避けてみたり、「P5」音へのアプローチに半音下の「♭5」を使ってみたりといったアドリブギターソロフレーズ構成のヒントとしても大変有効です。

ちなみに、メジャーキーにおける「M2 (9th)」「4 (11th)」「M6 (13th)」はテンションノートと言いフレーズに緊張感を生むジャジーな音です。

東京の国道246号線はお洒落ルートだから緊張する」と覚えるとよいでしょう笑。

コード進行の中でこの辺りが瞬時に見えてくるようになるにはかなりのトレーニングが必要と思いますが、全く意識していないと絶対身につかないとても大事な要素ですのでゆっくりでもちょっとずつでも良いので「今自分が出している音程は何か」を考えてみましょう。



NAC#s Summary.

今回はC△で説明しましたが、ギターはフレットポジションをそのままずらせば移調できる楽器ですので、全く同じ内容で各音階にも対応します。また、セブンス音を含めた4和音や、平行調を応用した短調などに関しても基本的な考え方は全く同じです。この様に、ただコードやペンタの形を別個に覚えるのではなく、なぜそうなっているか、の源を考えると全ては相対音程が醸す音のキャラクターに起因しており、その理解と実践に大変役立つのが CAGED SYSTEM なのです!素晴らしいですね。

他にもラベル「ギタリスト的心得」や「人気記事」などにギタリスト視点での音楽理論知識や共通の悩みやあるある話なども綴っていますのでお時間許せばぜひどうぞ。少しでも何かの気づきの助けになれば幸いです。デハマタネ。