ギター初心者最大の難関コードFじゃなくB説


ギターを一から始めるとき、多くの方がまず一通りのオープン(ロー)コードフォームにトライする運びと思いますが、よく聞くのは

F型コードで挫折

した話。確かにFの押さえ方は、親指でネック裏を支えつつその他4本の指全てを独特な形で正確に押す必要がある最初の難関と言えます。ダイアグラム的にはこう。

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特にを人差し指でセーハ(全部押さえ)する時点で初級者的には中々イカツイ技のはずです。が、個人的には初期に訪れる難関は

フルB型コード

も負けず劣らずの高難易度と思っています!これ。

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Fとは違うBの難しさ

は234弦に小薬中指をぎゅうぎゅうに詰めなきゃ収まらない点と、開いた人差し指で1・5弦を押さえつつ指の頭で6弦×に触れミュート(消音)しなければならない2点です。エレキはクラシック系に比べ指板も細い傾向のため、ちょっと指が太い人だと指3本が2~4弦間に収まりきらなかったり、うっかり1・5弦に触れてしまいがち。さらに、1~5弦セーハと同時に6弦ミュートにまで気を配らなければならず、様々な要素に気を配る「B」の方が、押さえる事だけ考える「F」よりも物理的にも精神的にも難易度が高いと言えるのではないでしょうか。

という事で、もっと若い子たちにも諦めず気楽にガンガンギター弾いてバンドサウンドを聞いて欲しいので、F型とB型が簡単に弾けるコツと裏技的提案をどうぞ!



F型コード弾き方のコツ

Fコードの押さえ方

カタチ的にはこうで、1・2弦を人差し指の付け根辺りで押さえる格好なのですが、どうしてもセーハが出来ない最初のうちは

もう1・2弦押さえなくていいと思います笑。

人差し指は6弦だけを考えて1・2弦には指の腹が触れるだけで消音。中薬小指の位置に集中しましょう。1弦はルート(6弦4弦と同じ音)、2弦は5度(5弦と同じ音)なので、6~3弦さえ鳴れば構成音は全て揃っています。中薬小の3本指さえ収まるようになればほっといてもそのうち必ず全部綺麗に鳴るようになります。ポイントは1・2弦に関しては鳴らすか鳴らさないかは明確にして変に「ぽよん」とか「ぱつん」って音しないように笑。

逆に、6弦5弦を捨て、握り込むロックグリップフォームで4~1弦だけ弾くのも定番の簡素化ですが、こちらはあまりフルFの練習にはなりません。

また、F和音ではなくなってしまいますが、5フレットのAあたりでF形メジャーコードを練習するのもおすすめ。手元が体に近づくので手首の角度が変わりより自然な体勢で弾き易くなるうえフレット間隔も適度に狭まるので確実に押さえやすくなります。



B型コード弾き方のコツ

Bコードの正しい押さえ方

理想的な形は画像の通りなのですが、特に細いネックやショートスケールの場合けっこう物理的にスペースぎゅうぎゅうです。密です。指先が太くてどうしてもムリ!って方は、2~4弦の指3本を薬指1本でまとめて押さえ1弦は鳴らないよう第二関節辺りをちょっと浮かせてミュートする方法もあります。いわゆるバレーコードフォームってやつです。うっかり薬指の腹で1弦がトップノートしちゃっても

メジャーシックスな気分だっただけですけど何か問題でも?!」と逆切れしてしまいましょう笑。

このフォームで毎回どうしても1弦もなっちゃう人は、ワイルドなロッカーよろしくさらに潔く2弦のメジャーサード音も捨てて5(人)・4(薬)・3(薬)弦3本だけ弾くパワーコードでいきましょう。こちらもやってるうちに徐々に2弦を鳴らしながら1弦をミュートする具合が分かってきます。



NAC#'s Sharp Summary.

この2つの形さえ覚えてしまえば、あとはルートポジションをずらすだけで、極端に言えば理論上全ての音階のメジャーコードが弾ける事になります。で、こんな簡易コードでも指が慣れてくれば割と自然にいつのまにか難しいことも出来るようになってしまいます。とにかくまずは実際の押弦に慣れ親しむ事が最重要。「こんなの難しくて出来る気がしない~」って諦めてギター辞めちゃうくらいなら、効率良くより簡単にできる方法でちょっとずつでも楽しみながら上達しよう!

人差指セーハのコツなどはこちらでも詳しく。

これから購入を検討している方はギター初心者にオススメの機材セットご参照を。

初級ギタリストにおすすめの基礎知識 ギター指板とチューニング基準音の覚え方もご一読どうぞ。


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