ジャズマスター使用ギタリスト主要モデル5選の特徴

年末年始の暴飲暴食で人生過去最高太りオフセットシェイプにグラマラスバディったどうもNAC♯です照。 

ぼく自身一昨年初めて Fender MEX Jazzmaster 導入を決め約1年10か月ほど使ってみた実感として、唯一無二で独特の不思議な魅力がある良いギターだと心底思うわけです。例えば他のタイプを弾いた後、ストラトでもテレキャスでもなくなぜかジャズマスを弾きたくなる事が多いお口直しのミンティアみたいな感じ?。

先日2021年ブログランキングに書いたとおり「JazzmasterとJAGUARの違いと魅力&欠点比較」記事も常に上位表示され続けています。


が実は、


このブログ最近のナチュラル検索キーワードナンバー1がここんとこもうずうっと


ジャズマスター欠点」なのよ泣


断じて受け入れ難し!ほかの複合ワード候補を見ても「弾き難い」はまだしも「デカい」だの「ダサい」だのと好き勝手コテンパンな文言が上がってくるわけです。挙句、最終的にはシンプルに「嫌い」って検索ボリュームが多いって汗…みんなそんなん調べていったい何処に着地したいんだよ苦笑たくもう。あれかね。好きな子イジメちゃう小学生とか、好きすぎてツラタンとか、無駄に厳しめに当たってくるネガティブで攻撃的なメンヘラ女子みたいな逆転の発想かね。

そんな汚名?を払拭すべくフェンダー非公認伝道師(挙手制)としてプロギタリストが使う事も多い現行Jmモデルをピックアップして ゴリ推し 紹介させてください!


ジャズマスターを弾くギタリスト

  1. エスクワイヤー(1949年)
  2. ブロードキャスター(1950年)
  3. テレキャスター(1950年)
  4. ストラトキャスター(1954年)
  5. ジャズマスター(1958年)
  6. ジャガー(1962年)
  7. ムスタング(1964年)

ストラトが大ヒットした後、当時ギブソン社が独占していたJAZZシーンを狙い開発されたもののそれほど浸透せず、パワフルでレンジの広い帯域特性がむしろ他の様々なジャンルの新進気鋭アーティストたちに受け入れられてきた稀有な歴史をもつ名器。



American Original ('60s)


オリジナルジャズマスター

ジャズマスター原点の60年代オリジナルテイストを色濃く再現した復刻版的現代モデル。ビンテージと違うのは指板R(7.25R→9.5R)くらいで、ロウ漬けポッティング処理やエナメルコーティングされたコイルワイヤー使用の PURE VINTAGE‘65ピックアップ、厚い握り心地がクラシカルな Mid60s Cシェイプネック、グロスラッカーフィニッシュなど、Vintera '60s シリーズよりも本物志向のこだわりモデル。ゆえの、スパイラルサドルブリッジ搭載はプレイヤーを選ぶ最大のポイントではある。(プロパー:280,060円)



American Performer


パフォーマージャズマスター

フローディングトレモロ自体が苦手な人に向けた(?)ストラト系6点支持シンクロナイズドトレモロ搭載のパレレルユニバース的変りダネ機。9.5インチラジアス指板、ジャンボ22フレット、Modern Cシェイプのサテン仕上げネック&ボディ、ハンドメイドYOSEMITEピックアップ、帯域を総合的にトーン調整されるGREASEBUCKET TONE SYSTEMなど、全体的にモダンアレンジで実用的。フロントPU手前のプリセット回路も省略されているので良くも悪くも少々らしからぬモデル。価格設定も今回紹介モデルの中では最も安価で高コスパと言えるかも。(プロパー:188,540円)



American Ultra


ウルトラジャズマスター

現行ラインナップ中で最もハイエンドなフラッグシップモデルとして整えられたUSAウルトラシリーズは、専用ノイズレスピックアップ、10~14Rのコンパウンドラジアス指板、角を丸めた新ネックジョイントヒール、独立2ボリューム、ロッキングチューナーやムスタングブリッジ搭載など、あらゆる面でプロフェッショナルなユースを意識した豪華な造り。にも拘らず21フレット仕様なのは賛否両論ある様子。尚、本機にのみ搭載のパラレル切り替え可能のS-1スイッチは通常のプリセットスイッチではなく、ハイ帯域をブーストするような専用回路なので使い方や目的自体が少々違う特別なギミック。(プロパー:299,640円)



Troy Van Leeuwen (Queens of the Stone Age)


TVLシグネイチャー

トロイヴァンリューウェン・シグネイチャーモデル。アルダーボディ&メイプルネック、Dual Pure Vintage‘65ピックアップ、7.25R&21フレットのフィンガーボードプロファイルなどオリジナルヴィンテージを基礎としたクラシカルな仕様をベースに、プリセットスイッチのトグル化、ネックバインディング&パールブロックインレイ、Jmでは珍しいマッチングヘッドなど独自のチューンが施されたモデル。インチサイズのムスタングブリッジ搭載でスパイラルサドル弦落ちのウィークポイントは払拭。ウチのJmがこのモデルで画像は昨年新色のイロチです。ちょっと変わった色がお好きなようで笑。(プロパー:272,800円)



Jim Root (Stone Sour/Slipknot)


JRシグネイチャー

ジムルート・シグネイチャーモデル。トレモロ無しのハードテイルブリッジ、1ボリュームのみのサーキット、EMGの2ハムアクティブピックアップ、ポジションインレイも排されたコンパウンドラジアスの22Fエボニー指板、通常Jmにはセットされないラージヘッドなど、なぜこのボディシルエットなのかさえ不思議に思えてくるほどサウンドもキャラクターも独自のスタイルを貫くシンプルかつハードでクールな特殊モデル。現行ジャズマでは唯一のマホガニーボディ。バインディング&ブロックインレイでホワイトカラーのV4モデルも在り。(プロパー:258,060円)



フェンダージャズマスターの選び方ポイント

先述のジムルートモデルは想定シーンやコンセプトがちょっと別物ですが笑、フェンダージャズマスターの特徴はフローティングトレモロにラージサイズ2シングルピックアップが基本的な共通点ですので、選び方のポイントはブリッジ仕様やネックプロファイルが最大の焦点になります。


ブリッジの種類

フェンダージャガー使用ギタリストの愛器達」でも紹介しましたが、やはり弦落ちが問題視されがちなクラシカルなスパイラルサドルブリッジを避けたい場合、アメリカンオリジナルやビンテージ系シリーズは一旦除外されます。その他はムスタングブリッジがトレンドですが、ジャガー同様のアジャストマチック(T.O.M)タイプや先述のパフォーマーのシンクロタイプも有力な選択肢となるでしょう。とはいえ、ブリッジは基本乗っかってるだけなので後で交換する手も十分ありうります。


ムスタングタイプブリッジ


ネックの種類

基本的にはベーシックなロングスケール(25.5インチ・約648ミリ)ですが、ネックシェイプ(ナット幅や太さや厚みの形状)に関しては「Cタイプ」「Dタイプ」「各セグメント流派」など各モデル毎に様々設定されていますので握り心地などは実際に触ってみないと判断し難いかもしれません。


21フレットが主流

ジャズマスターは伝統的な21フレット仕様のモデルが多いため、どうしても22フレット欲しい場合はこちらもモダン系アレンジモデルの中から選ぶ事になるでしょう。22F仕様はメイドインジャパン(MIJ Fender)製ラインナップの方が充実しています。


指板Rは概ね2種

指板面のカーブ(膨らみ)具合ですが、一部モデルを除けば概ね「7.25Rのビンテージ系」とより平らな「9.5Rのモダン系」のいずれかになってきます。弾き心地やお好みの部分ですが、現代的でカッチリ綺麗な演奏が中心のプレイスタイルなら素直にモダン系の方が安心でしょう。


ネック指板のジョイント部分

ウチの TVL-Jm は元々7.25R指板だったのですが、やはり低い弦高設定を攻めるとチョーキングでかすれや音詰まりが発生する箇所が出始めたので、ステンレスリフレットリペア時にハイポジション中心に若干の指板面調整(コンパウンドラジアス化)を施しセットアップしてもらいました。まあ、そもそも高めの弦高がお好みの方や、逆にそのベンドでほんのりかすれる絶妙な具合が美味しいスウィートスポットと捉えるブルージーなギタリストもいらさりますのでこの辺りは好みと程度の問題。ちなみに、通常発音がつまるいわゆるデッドスポット症状はネックの反りやねじれに起因する不具合なので指板面のカーブ具合とは無関係です。



プリセット回路の有無

フロントピックアップ上部にあるプリセット回路スイッチは、独立したボリューム&トーン設定に切り替えられるフロントP/U専用回路で、キル(消音)スイッチとしても使える上、通常セレクターのフロントP/U選択時よりもさらに太く甘いソロ向けサウンドチューンが可能な特殊機能ですが、このプリセット回路が必要ない場合は Player シリーズや MIJ シリーズに多くラインナップされているプリセット回路が省かれた廉価モデルも選択肢に入ってくるでしょう。


プリセットスイッチ


カラーバリエーション

他のギターでもあるあるだと思いますが、展開されるカラバリが妙に限定的なところがあり「スペックはAが良いけど、色はBのコレが欲しいのに」って事が少なくないかもしれません。もうこれはそのモデルを表す顔みたいな要素でもあるので仕方がありません。が、どうしてもって方はスペック優先で選んでおいて後にリフィニッシュ(塗装)してしまうのも最終手段アリ。ボディだけなら2~3万円程度でお好きな色柄に自由に変更可能です。ボディ鳴りを最大限活かす極薄ラッカー塗装仕様だと少々もったいないですが、ポリエステル塗装なら重ね塗りしてもそれほど悪影響はないでしょう。ポリ塗装はがし後ラッカー塗りなおす超こだわり派もいますが相当の思い入れがなければ完全にコスト&リスク高です。


主要カラーバリエーション色見本


NAC♯likes the sounds of the Jazzmaster guitarist!

他にもジャギスト(ジャズマス使い笑)として、Squier からシグネイチャーモデル発売中の Joseph Donald Mascis (Dinosaur Jr.)氏や、日本人では INORAN (LUNA SEA)・田渕ひさ子 (NUMBER GIRL)さん等が有名でしょう。今回紹介した5機は全ラインナップの中でも特に著名アーティスト達にも使われるようなお高めなアッパーモデルばかりですが、他の機種に比べなぜかジャズマスターは安いボトムラインが少ないようです。やっぱり一回りデカくて木材多く使うからでしょうか?笑。フェンダー社のセカンドライン Squier(スクワイア)ブランドに抵抗がなければそちらも視野に入れても良いかもしれません。ライブハウスでの演奏動画コチラにあげておりますのでご参考になれば。




フェンダーサウンドの一角を担うジャズマスターの気持ち良さ

Fender製品の音作りって全体的にはナチュラル志向というか、ピックアップ高を少し下げ目にしてゲインアップよりも楽器自体の鳴りやピッキングのタッチや強弱を最大限活かすようなギタリストのニュアンスを前面に押し出していくサウンドデザイン指向で、だからこそプレイヤーの力量丸裸な難しい一面もあるのだけど、そこに楽器本来の魅力や楽しさや喜びも確かにあって。

中でもJm系のみに搭載されるフェンダーラージシングルはハイ~ローミッドまでレンジ広く厚みがあるのでサウンドデザインバリエーションも幅広い傑作。フローディングトレモロ等から薄ら薫る天然ナチュラルリバーブも重要な旨味。

じゃらんじゃらんに煌びやかなクリーントーンも良し。ブリンブリンに抜けるクランチサウンドも良し。ジャキジャキざくざくなドライブサウンドも良し

共振共鳴ご愛嬌のジャズマスター独特の気持ちの良いキラキラした豊かな鳴りを知らない方には ネットで欠点を探す前に ぜひ一度楽器店などでじっくり体感してみて欲しいところです願。

ちなみに、

オフセットボディ系がデカくて長いのは間違いなく、汎用ソフトケース類ではギリギリ収まらない場合があります。ハードケースやセミハードならオフセットシェイプ専用になりますし、昨年ぼくも買ってレポったセミハードの FENDER Urban Gear Bag ならピッタリ収まるのでご参考に。

こちらで Fender/Jazzmaster 最新ラインナップがご確認いただけます。


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