ストラトトレモロのスプリング調整設定
昨年の秋ごろ買ったフェンダー白ストラトキャスターもその後不遇にも出番少なく、最近やっと実セッションで弾き始めようやくシンクロナイズドトレモロのスプリング設定が概ね定まりました苦笑。この設定は理想のプレイスタイルやコンセプト、操作感の好みで本当に千差万別の調整ポイントだから絶対的な正解があるわけじゃありませんが、いまのぼくが落ち着いた具合をご紹介します。
調整のポイント
指向は、
- 使用ゲージは1ステップアップの10-46
- ギリギリ通常ベタ付き
- 極力軽いアームダウン操作
を目指す設定です。
軽いアーミング
をシンクロナイズドトレモロシステムで実現するには、スプリングはなるべく少ない本数かつあまり伸びていない状態で弦張力とバランスさせスタンバイしたいわけですが、弦ゲージ(太さ)をアップしたためデフォルトの初期パーツより少し太くしなやかなスプリングに交換しつつ、スプリングハンガーを深めに差すことでブリッジ底辺がギリギリぴったりボディーに密着するよう調整しています。ちな、
1弦側と6弦側で弦テンションが若干異なる
ので太く強い6弦側によりスプリング引力を働かせるため中央のみナナメ掛けしてみます。これによりブリッジ底面とボディ接点の密着(圧)具合を極力均等に保つ狙い。効果はよく分からんけど笑。
ベタ付き設定
に関してはまだ少々迷っている面もあり、ブリッジブロックをボディーに密着させるベタ付きの利点は強めのストロークやブリッジミュート奏法時などでの音程が安定する点や、弦切れトラブル時でもその他の弦へのチューニングに影響がない点にありますが、アームアップ(音程シャープ方向)は完全に不可。故に、深いアームダウン(音程フラット)をした直後の音程の狂いを整えるため弦全体を軽く引っ張るアップ操作もできないため、激しいアーミングプレイはブレイク直前や曲の終わりなど演奏に時間的隙間のあるタイミングに限定されます。
フローティング設定
でこのズレたチューニングを概ね整えリセットできる程度軽く浮かせた状態の方がベストかもだけど、浮かせ具合に応じて弦高も僅かに上がってしまう反面、プレイヤビリティー的には通常時は鳴りをスポイルしない範囲で極力低い弦高設定を保ちたいのでそのせめぎ合い。かつブリッジのサドル高も併せて可動部を超緻密に整える必要が生じます。ネックの反り具合や弦やスプリングの劣化でも微妙に変化するほど。つまりぶっちゃけセットアップコンディションの維持が
くそめんどくせえのです笑。
彼方を立てれば此方が立たずな、
移ろい揺蕩う気分のような、
とても人間的な楽器ですな。
ま、元よりそんなぐわんぐわんアームプレイしないタイプだし、幻想的にちょっと柔らかく揺らす程度ならそんなにチューニングもズレないし、なんならさいきん
もはやアームあんまつけてないし照。
ってことで現状ひとまずこれで着地ね。
いやあ、
ロック式じゃないストラトのトレモロ設定て幅広く奥深すぎてずっと迷子なんですけど、たぶん、個人的好みだけじゃなく気分や場面でもベスト設定が都度変わるんだろうなっていうエンドレスロードな汗。
一通り色々試し弾き倒したので、清掃しつつ増し締めなどを。
フェンダー白ストラトのトレモロ調整具合の話はこちらでも。ほなまた。