ギターアンプ Orange Crush 20 LDX レビュー
吉祥寺のリハスタに入ることになり、同じビルにある大きな中古楽器屋を覗いてみたところ、ちょっと気になっていたユーズド機材が偶然たまたま綺麗な状態であったので手ぶらだった事もありうっかり衝動購入してしまいました。
それは
今トレンドぽい
オレンジアンプ
です。
リハスタ併設ででっかい楽器屋があるとかヘブンな。あ逆にヘルか。共犯計画的に結託した仕込み罠セッティングかよ笑。
オレンジと言えば、椎名林檎さんや田淵ひさ子さんなど、荒々しく爆音掻き鳴らす系のアーティストやギタリストが好んで使用している印象のイギリスのアンプで、やっぱり英国ブリティッシュ系パンクぽいニュアンスなのかなー?と想像していました。
ゲットしたのは旧ラインナップで2番目サイズのデラックス版
ORANGE CRUSH cr20ldx
クラッシュシリーズはCOMBOタイプで基本的には家庭用とされますが、にしては出力約35ワットまでラインナップされているので、ストリートやジャンルによっては小箱ならライブ使用もこなせるものまで対応します。20Wタイプのデラックス版となるこの機種ももちろんウチの自宅ではボリュームミニマムです苦笑。発音EQ特性としてはロー帯域が強そうなのと中帯域が独特な印象ですが、何も考えずにフルフラットセッティングで既に良いクリーン音。
特徴&仕様
トランジスタ回路8インチスピーカー20w出力の他、ゲイン独立クリーン&ドライブ2チャンネル、モジュレーションエフェクト系FXブレンド、3バンドEQ、ギター向け簡易チューナー内蔵と、必要な機能は概ね網羅。
もちろんヘッドホン出力端子とAUX入力端子もついてます。ただし、最近人気のリズムマシン機能やルーパーなど特殊装備は付かないシンプル設計。重量約7kgで、外形寸法約H31cm×W36cm×D20cmです。
OVERDRIVE 歪みスイッチ
クリーンにスイッチングでブレンド付加する歪みで、かなりブーミーというかオーバードライブというよりファズ系のディストーション。ジャキジャキ強めグランジのギターボーカルバッキング向きな印象でロックやブルースなど泣きのギターソロには少々不向きかも。このあたり、実機を弾いた事はないですがレポート等を見る限り現行の同等品 Crush 20RT で少々リファインされている様子なので、アンプで歪ませたいこだわり派の方は要確認で比較検討を推奨。
FX MODE モジュレーション
各種リバーブやディレイ・コーラス・フランジャー・トレモロなどリストの中から1つを選びブレンドできるモジュレーション機能。ディレイタイムなど細かな数値はプリセット(基礎設定)から変更できないので大雑把なニュアンス付けのスパイス使用となりますがバリエーションも複数あるので練習なら必要十分。
FXプログラムリスト
- Reverb Room
- Reverb Hall
- Reverb Spring
- Reverb Chapel
- Hall+Delay
- Delay 100 ms
- Delay 175 ms
- Delay 300 ms
- Delay 650 ms
- Chorus Slow
- Chorus Fast
- Flanger Slow
- Flanger Fast
- Tremolo Slow
- Tremolo Fast
- Vibrato
GAIN&VOLUME
インプットに対するゲインもありますが、ここではあまり歪まない仕様。クランチ狙いでも結構上げ目で良さげ。ただし、ゲイン最大だと20Wの当機はかなり音がでかいのでマンションなどの自宅練習だと本当にギリギリ最小ボリュームになりそう。
まとめ
こんな感じですが、予想通り少々癖のあるブリティッシュアンプで、当たり前かもだけどマーシャルともフェンダーともジャズコともヴォックスとも違う独自の味を醸す。特に原音のダイレクト感を重視したジャリジャリした歪みは好みが分かれそう。ただ高い出力や大き目なスピーカー径含めて再生帯域の広さやアナログライクな生々しさなどの基本性能は高いので素直な設定で実際の音作りはエフェクター装飾する使い方は良。ぷりぷりチューブ感たっぷりで温かい発音が楽しめます。あとルックスやロゴがお洒落なのでヴィジュアルや気分重視な方はかなり好きかも。ほら、ちょっと
某ハイブランドLV色ぽいし笑
あそういえば、
スタインバーガーはありませんでしたが、シイナリンゴさんに似合いそう?なド派手でポップな星形ギターが堂々と飾られていました。
もはやV通り越して武器☆やんな。
スターマンアーコワ。