ギターアンプ VOX MINI GO 50 レビュー
先日またアンプをポチってしまったどうもNAC♯です。いえね、なぜ急にこんなに買ってるかというと、久しぶりに音出ししようとした自宅の VOX mini DA5 くんが
ひっそりとヒデブッてしまっていた
のです汗。一瞬鳴ったんだけど断末魔よろしくそのまま看取ってしまいました泣ちーん。てことでいちおうイヤモニだけじゃなくエフェクター音色等の馴染み具合実音チェックもできるようにいいの買おうと。
なんならユーズドで安い同機種を探しても良かったのですが、試奏できない現物を見ずに中古買うのも状態が少々不安なのと、折角の機会だから最近の新しめの機材セッティングを試してみようと思い。でそんなこんな次に買ったのは…
VOX MINI GO 50
最新モデリングアンプです。3W、10Wに続くシリーズ中最大モデルの「VMG-50」は、過日の「ORANGE CRUSH 20LDX」と同じ8インチ(20.32cm)スピーカーながら50Wという高出力で生ドラムとのバンドセッションも余裕で対応可能。まぶっちゃけこんなにいらないちゃそうですが苦笑、ハイパワー故の出音の奥行きや帯域レンジの広さもあるし、減衰アッテネータも使えるし、アンプを持ち込む必要がある場面もなくもなさそうだったので一応出力大きめのコンボアンプ持っておいてもマアイイカネッテ。
SPEC&DETAIL
- 8インチスピーカー50w出力
- FULL・1/10・1/100 の3段階ワッテージ切替アッテネータ内蔵
- 11種アンプモデリング
- ゲイン+ロー&ハイEQ
- 4タイプモジュレーションエフェクト
- 4タイプディレイ&リバーブエフェクト
- 33種パターンリズムマシン内蔵
- 最大45秒ルーパー機能搭載
- E音限定簡易チューナー
- INPUT/MIC IN/AUX IN/PHONES端子
- 外部モバイルバッテリー給電対応
- 外寸約 H39×W36×D25 cm
- 重量約 7.3 kg
とこんな感じ。背面についてるステップみたいな鉄の棒は取っ手ではなく万が一転倒時のジャック保護用らしいです。これいる?付けるならせめて脱着式か折り畳み収納式とかにして欲しかった唯一の不満点かな。このサイズ感だと普通は10~30wほどなのだけどこれは大は小を兼ねる50w。独立マイクイン&ミックスが可能なので
単独弾き語り路上ライブもこれ1台で可能。したことねえけど。
インプット部はアンプタイプセレクトでライン接続対応可なのでギターの代わりにキーボード類等も高音質で高出力できます。市販のDC5V汎用モバイルバッテリー(TYPE-C)が使えるのもイザ時に安心。(※出力の不安定化やノイズが増える場合があるようです。)
地味に嬉しいポイントが、前面側前足2本に折り畳みフックが付いていてちょっと上向きに角度が付けられる親切設計。これだけでも聞こえ方けっこう変わってくるからねえ。
モデリングアンプ
- DELUXE CL:フェンダーカスタムデラックスリバーブ。
- BOUTIQUE CL:ダンブルアンプオーバードライブスペシャルCL。
- BOUTIQUE OD:ダンブルアンプオーバードライブスペシャルOD。
- VOX AC30:豊かな中音帯域とクリアな高音帯域が特徴のクリーンch。
- VOX AC30TB:トップブースト回路を標準装備したモデル。
- BRIT 800:マーシャル JCM800。
- BRIT VM:マーシャル JVM。
- SL-OD:ソルダーノ SLO100
- DOUBLE REC:メサブギ Dual Rectifier。
- VOCODER:ボコーダー・トーキングモジュレータ。
- LINE:キーボードやエレアコ向けのゲインスルー。
※解説は(一応)筆者の推定です笑。モデリング11種の中から選んだ基礎音色に対してツマミ設定のGAINやTONEが共通で効く仕組み。鈴なりクリーントーンやハイゲインドライブサウンドなど様々なジャンルに最適な音色がモデリングされているので不足はないはず。「VOCODER」はマイク入力やピッキング強弱に応じて音色変化。「LINE」はキーボード接続時やエレアコギター、エフェクターリターン差し想定時などにおすすめです。
音作りの特徴
としては、先代 MINI5 Rhythm 同様チューブライクなウォーミーさを備えつつ、癖の強すぎないギタリスト万人に好かれるスッキリした印象の素直でバランスの良いEQ特性(新世代真空管 NUTUBE は非搭載)。中帯域が少々弱いチューンも調節で収まる範疇。CAMBRIDGE 50 から好評のヴォックス最新モデリング Virtual Element Technology のリアルさと極ナチュラルなコンプレッション感や高レスポンスがイイキモチ。より分かりやすく伝えるため乱暴にざっくり例えれば、
マーシャルとフェンダーとジャズコーラスを足して混ぜて割ったイメージ笑?
出音を聞いて即「VOXぽいね」とはあまりならないかもだけどシンプルに王道の良い音みたいな感じ。ドライブ系も段階的にタイプ違いを揃えつつどれも気持ちよく歪むので、曲中の音色切り替えが必要なければエフェクター無しのアンプ直差しでも大きな不満はなさそう。
モジュレーション独立2系統
同時に2種使えるのも良いポイント。コーラスやフェイザーなどの装飾系と、ディレイやリバーブの反響系をそれぞれ調整し原音に適宜ミックスできるので、アバウトニュアンスのサウンドメイクならこれで十分。
んで、
VOXアンプの音傾向自体も好きだったのですが、なによりこの機種に惹かれたのがトレーニング等にも便利な
ルーパー&リズムマシン搭載
が楽しいポイント!トータル最大45秒ルーパーは長くはないけど、重ね録りを控えれば8~16小節ぶんくらいなら余裕の尺で自分でコードバッキングトラックを作り永遠にギターソロやメロディーが弾ける。ループ録り終えた後でもギターインプット・リズムマシン・ルーパーそれぞれのボリュームが独立でミックス調節できるのも便利。わざわざマルチエフェクター等つながなくても楽しく練習出来ちゃいます。
単品約6000円と少々お高いフットスイッチ(VFS3)なしで買ったのですがこれはセット販売の買っといても良かったかも。けどまあルーパースイッチの位置的には頑張れば
足の親指でRECボタン押せなくもないよ笑
このボタンはもっとゴツク大きくしてくれると押しやすくなるのにね。と思って、後日でっかい消しゴム買ってみたらこれ用のリプレイスメントパーツかよってレベルでピッタリフィットして置くだけでめっちゃ足で押しやすくなりました。
角に付けて位置ばっちりだし、高さちょっとだけ出てるし、文字は多少隠れるけどその他どこの何にも干渉してないっていうミラクルな笑。
でも…
後日、結局フットスイッチVFS3買ったのだけどね照。
全33種内蔵リズムパターン
- ROCK
- METAL
- POP
- BLUES
- FUNK
- R&B
- JAZZ
- LATIN
- DANCE
- 3/5/7
- METRONOME
の11カテゴリーに「VARIATION」切替で3種ずつ用意された全33パターン。一目瞭然に分かりやすく分類され迷わないし、3・5・7拍子も用意されているトレーニング用ドンカマは決して多くなくニクイ気遣い。
VOX MINI GO 10/50 フットスイッチ VFS3 操作方法に関してはこちらもご参考に。ちなみに後日ユーチューブ「VOX Mini Go 50 Rhythm&Looper DEMO with Jazzmaster」で音出し演奏動画上げております。あまり大きな音は出せませんが、内蔵ドラムマシン&ルーパー使用でギターアンプ直のドストレートな音の雰囲気は伝わるかと。
オススメのユーザー
としては、自宅でも贅沢な実音色で練習したいし、メトロノームやリズムマシンを使いながらルーパーで楽しみたい、場合によっちゃあ路上パフォーマンスや小箱ライブハウスにマイアンプ持ち込んで生ドラムとのバンドセッションも出来たらいいなっていう方にぴったりフィットする、用途幅広く使える便利なコンボギターアンプですよ。50Wはちょいデカいけど汗。
MINI GO シリーズは最上位50ワットの他に、
- ルーパー非搭載の3ワットタイプ
- プログラムモードのみ削がれた10ワットタイプ
の小型廉価版機種がラインナップされているので、使用目的や性能・予算等に応じてセレクト可能ですよー。
自宅練習用アンプはミニマムで良いって方は「VOX amPlug2」なんかも選択肢になりうるかも。ほなまた。