VOX amPlug2 Blues & Speaker Cabinet Review


過日ジャズマスターの生音撮ってみた件のとき思った、持ち運び極楽ちんで出先で気軽にちょい音出しできる極小ミニアンプいろいろ探して検討し、ユーチューブ動画レビューでしか音鳴り聞いたことなかったけど「ヴォックスのアンプラグ(ブルース)とスピーカーキャビネット」を試しに買ってみましたので使い方や使用感シェアを。


VOX amPlug2 Blues Speaker Cabinet

主用途はヘッドホンではなくあくまで外に音を出せるミニアンプで、本当は楽器店で他の機種を色々試奏してみたりしたのだけど、ことごとくどうもどれもいまいちで、コスパ&物理的に考えたらマイクロサイズの極小スピーカーは大同小異で

そもそもまともな発音を過度に期待しちゃいけないオモチャ

だと気づき苦笑、じゃあアンプ部モデリングが一番良さげなやつでいいんじゃんと思って。でもこの VOX amPlug シリーズはプラグ型アンプとキャビが基本別売りだからかどこの店も試奏できないぽいのよね泣。あと Fender Mustang Micro とかも気にはなってたけど一度も試し弾きした事ないっていう。


大小様々なミニアンプ

この画像の中で言ったら下段の一体型マーシャルとかフェンダーミニとかオレンジクラッシュミニとか、本当に一番軽く薄く小さいプラスチッキーでチープな最小ミニアンプの部類が狙い。サイズ的には「H15cm×W15cm×D10cm」程度以内でギグバッグのポケットに入るのが絶対条件。

Blackstar とか NUX とか BOSS刀とかになると機能はレベチで音も断然良いけどサイズも重量も2倍以上程で厚みも10センチ超えてくる箱形状だから残念ながらギターケースには入らないし。そもそもの使用コンセプトが「ギターと一緒に気軽に持ち歩けてちょっと音出せる」やつなので。


筐体サイズ

その点この VOX amPlug2 はプラグを挿した状態でさえ長辺14cm程度、2ワット3インチスピーカーのキャビの厚みも6cmほどなので、へたしたら上着のポケットにさえ入りそうな小ぶりぷり素敵。いやこれマジでギターハードケースの小物入れにすら入りそうなサイズ感。


音作りの違い

現在シリーズ全7種(内ベース用1種)の VOX amPlug2 の選び方はエレキギター向けでは主に歪み具合やその音作りのテイストで差別化されているので、ラインナップの中から好みのドライブ感でチョイスするのが基本ですが、個人的には

ニュアンス重視のオーバードライブ

くらい歪めば十分で、むしろクリーンの綺麗さも備えて欲しい処。現バリエーションを凡そ歪みの激しいハイゲイン順に並べると、

  1. Metal  ↑ ハイゲイン 
  2. Lead
  3. Classic Rock
  4. AC30
  5. Blues
  6. Clean  ↓ ローゲイン 

と展開されていますが、最も歪まないとされるモデルの「6.Clean」でもGAINを最大にすれば音色の良し悪しはさておき程良く若干歪みます。これは名前で誤解を与えているかも。逆に、中間より上の「3.Classic Rock」以降では音量MAXでゲインを必要最小限に設定してもクランチ程度歪んでしまいいわゆるドクリーン音色は出し難い仕様(再生音量を下げたりギター側ボリュームをかなり絞ればあるいは可能)の様子だったのでひとまず上記リスト4~6番辺りが候補となりました。

サウンドモードが決め手

で各モデルにはリバーブなどモジュレーション系エフェクト9種とは別にランプの色が変わる3段階のサウンドバリエーションモードがあるのですが、これがモデル毎に全然違うキャラクター(機能)が備えられています。具体的に紹介すると、

  • Metal(ミッドカット)
  • Lead(ミッドブースト)
  • Classic Rock(ミッドブースト)
  • AC30(トレモロ
  • Blues(ゲインブースト)
  • Clean(アンプタイプ)

と一番安パイで良さげだったAC30だけなぜか3種のトレモロが搭載されてしまっているのです汗。いやそこは普通にトーン系か歪み系でいいだろなんで敢えてのトレモロやねんちくしょう苦笑。古き良きあの時代の再現性を求めたんか知らんけど個人的には残念なポイント。

てことで

ブティックオーバードライブアンプモードも搭載されている「Clean」ともめちゃ迷ったけど、いなたい微クランチを中心にゲイン調節幅が広そうな「Blues」チョイスに至りました。


取り扱い説明書

ちなみに for BASS にはゲイン切り替え3モードとトレーニング用リズムパターン9種が搭載されているようです。ギタリストとベーシストがそれぞれコレ持ってればストリートでもどこでも簡易セッションできますね笑。


Blues 初音出しレビュー動画

撮ってみたので購入ご検討中の方はぜひどうぞ。商品が届いて初開封からの初演奏をほぼノーカットノープランでだらだら試し弾きしています笑。ちょっと長いですが、コーラス・ディレイ・リバーブなどのエフェクトや一番クリーンめからゲインマックスまで色々な音色を一通り試しているので、ブルースの音色調整幅のイメージや雰囲気をご確認いただけるかと。(※トーン調整ダイヤルは3前後。一部音割れがありますが、収録マイクのピークオーバーではなくリアルな実音ですのでこれも含めてご参考に。)



音色特性

クラシックなコンボアンプのような少し高めで独特の中音域と、真空管アンプのような生っぽさがいかにもブルージーテイストで、この極小ミニサイズ感を疑うレベルかと。トーンを上げるともっとハイ抜けますが相対的にロー~ミッドが不足するので3〜4辺りが美味しそう。

歪み具合

クリーンからニュアンスが活きるオーバードライブまで設定可能。僕の用途では十分だけどギャン歪みさせたい人はきっと物足りないのでより歪む別モデル推奨。「クリーンモード時の大ゲイン」と「クランチモード時の小ゲイン」、あるいは「クランチモード時の大ゲイン」と「リードモード時の小ゲイン」で歪み同程度でも質感や鳴り方が変わるので好みの音を探すのも楽しそう。

エフェクト

最大設定だとコーラスは掛かりがエグくてあまり実用的ではない飛び道具音色ですが、ディレイ・リバーブの効きは強くしっかり目だが使える範疇。(※と初見動画撮影時そう思ったけどいずれもFXの効き具合3段階調整できる事に後で気づきました照。取説はちゃんと読もう汗。)ドライ(FX off)だと小箱鳴り感が少々目立つので基本いずれか常時オン推奨かも。


アンプラグの使い方

ボタンの2個同時押しって使い方し難いから極力なくして欲しいところだのだけどね。


使用ギターは Fender JAZZMASTER

でラージサイズシングルP/Uだからか強めに歪ませると過入力による嫌な音割れが出やすかったのでギター側のボリュームを8程度に絞っています。この辺のシビアなゲインコントロールが気になる方は Clean の方がより扱いやすくて安心かも。繰り返しますが Clean でもある程度歪みます。でもこの音割れはたぶんスピーカー側の再生限界なので、このキャビを使わずヘッドホンやミキサー・DAWなどのラインアウト使用ならどのモデルでもバリバリ音が割れる心配は少ないと思われます。


筐体情報

AP2-BLは単4乾電池2本、AP2-CABは四角い9V形1本使用。操作方法や使い方、さらに詳細なディテールなどは公式アンプラグページへどうぞ。


その他

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こちらにもありますので興味おありでしたらぜひどうぞ。てか、あまり意識してなかったけど何気にまあまあヴォックスアンプユーザーね。


そんなことでこんなの試しにやってみました笑。購入ご検討中の方はご参考になれば幸いです。さっそくこんどの宅飲み新年会に持っていって評判聞いてみようと思います。ほなまた。

四角い9ボルト電池は避けたかった@nac-guitar



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