ZOOM G1X FOUR 音作りとライブ使用考察
昨今はズームのマルチエフェクターばっかり使い継いでいて、過日発売された ZOOM G2X FOUR もちょっと気になっているどうもぼくです。
主に一つのメーカー製品を使っていて良い事は、オペレーションや使い方に慣れてるので設定の類で困ることが少ないのと、エフェクトリストやモジュレーションの種類や特徴や癖も概ね踏襲されている事が多いので、自分好みの音色セッティングが容易な点ですよね。よほど音質に不満があればそもそも使わないですし、プリセットをそのまま使う事もないので各モデリングの質や特性把握は重要です。
てことで
今持ってるエレキギター用小型デジタルマルチ ZOOM G1X FOUR でブルージー系クランチオーバードライブの音作りと、ライブステージでの使用を考えます。
なぜ型落ちの G1X を使うか
ですが、ペダルが付いたマルチエフェクターカテゴリーでは今でも圧倒的に最小最軽量(610グラム・ZOOM社比)、目立つ音痩せなくかつ単三乾電池4本だけで18時間駆動するのでマジでギグバッグにぽいと収まりほぼ荷物にならない優れもの。G5nと同等のモデリング品質。と、緻密な音色コントロールの必要がないアバウトセッションや初期段階のライトなリハーサルなどで今でも重宝します。
比べ、冒頭申した後継機 G2X FOUR は物理スイッチが増えた事で実寸サイズも一回り大きく厚くなり951グラムと1.5倍以上に増量。給電はアダプター(又はモバイルバッテリー)化。サンプリングやビットレートに変化はなく、音質面のブラッシュアップはアンシミュの精度向上とキャビシミュのマルチレイヤ―IR中心のようなので、アンプシミュレーター類は全く使わずアンプ実機で鳴らす主用途のぼくとしては筐体が大きく重くなるだけで恩恵は少なそうっていうのが理由。
ただ、
G2X FOUR に魅力を感じる点
もあって、エフェクト同時使用ブロック数が一つ増え6枠になり、かつペダルモジュールが専用別枠になった事で、トータル5枠の G1X から実質2枠増えエフェクト7枠使えるのは絶対的な優位性。
トハイエ
このためだけにデカオモくなって乾電池駆動も諦めるか?っていう葛藤ね。あー迷う。
G1X FOUR ライブ音色設定
気を取り直してとりま G1XFOUR での音作りとライブでの使い方。当初「ストンプモード」でブースターのオンオフやギターボリューム&トーン操作駆使のメリハリでと考えてたんだけど、これだとコーラス深めのクリーンなど大きな音色変更には対応できないので、やはり一瞬の音切れは目を瞑って潔く「パッチモード」で3〜4種の音色を使い分けるコンセプトで考えます。
- エレアコ風クリーン
- コーラスクリーン(微歪み)
- クランチドライブ(小歪み)
- ソロ用ドライブ(中歪み)
とかを並べて2つのスイッチで前後のパッチメモリーを行き来する音色切り替えスタイル。最低限のどシンプルバリエーションだけどまあいけるしょ笑。
思うんですけど、この頃のデジタルエフェクターからアンプで鳴らす用途限定なら聴感上アナログペダルと比べても著しい遜色なく、どころか、設定次第で元ネタ実機と比較してもフレーズによっては殆ど聞き分けられないか、違いはあっても優劣というよりお好み次第な音質レベルに至ったかなと思います。
メイン音色のクランチドライブ
- ZNR(適量)
- RACK COMP(薄ら)
- Chrome Wah(標準)
- SWEET DRIVE(25%位)
- HD HALL(22%位)
でワウはペダル踏み込みスイッチでオンオフ出来るのでオフでスタンバイ。冒頭イントロで使う事も多いので ZNR は使いたい処。他は歪みも含めて全体的に薄化粧。もう一つ装飾を追加したければ COMP を諦めるか HD HALL を削除してリバーブはアンプ内蔵のものを使う前提も手。
ソロ用オーバードライブ
- RACK COMP(薄ら)
- Chrome Wah(標準)
- SWEET DRIVE(50%位)
- OUTPUT BST(25%位)
- HD HALL(25%位)
隣パッチ枠に置く「ソロ用ドライブ」は歪みのゲイン&ボリュームを上げ COMP か ZNR ノイズリダクションを外してディレイ等を足しても良。ブースターは OCD DYN Drive 等ディストーションペダルでも良いですが、今回はよりチューブライクな温かく生っぽい音にするため歪みとリバーブの間に OUTPUT BST を足します。
クリーン&エレアコ
その他、今のところ「クリーン系音色」で使うことはない Chrome WAH を Chorus 等に変えて極微クランチにすれば質感のあるエモいなたいコーラスクリーントーンに。エレアコ風味は「アコースティックギターシミュレーター使い方探索記」などご参考に。
アンプのインプットに接続
実際はこれらの設定をアンプ実機の(リターンではなく)インプットに差してプリアンプでもほんのり歪ませてEQ整えて完成って感じなので、宅録などでのライン出しやヘッドホンで聞いてもあまり参考にならないかも汗。またスピーカーを使わない用途の場合はアンプシミュレーターやキャビネットシミュレーターの使用が必要になってくるので、今回の音作りコンセプトとは全く変わると思います。
ライブハウス等で使用をお考えの方はスタジオ等で実際にアンプで鳴る実音での音作り確認を推奨します。
ワウペダル設定
は英国ロック味の VOX Chrome Wah をチョイスしベーシックな効きにしてるけど、G1X FOUR のペダルスイッチは妙に軽くてワウってる最中で踏み込む(開ける)と意図せず普通にカチッとオフっちゃったりするので、スイッチ手前のペダルと床の接点に布テープを重ねて貼り高さを出していい塩梅の踏み込みオンオフ具合を加減。
画像の○がペダルモジュールのスイッチで、その手前のペダル底面と床の接点↑に布テープ重ね貼りで感度?を物理的に調節。ちなみにこれで4枚分の厚み。薄めで硬めのクッションテープとかでも良さそう。
‥‥と現状こんな感じで考えてます。ジャズやブルース、シンプル目なロック系等で音色変更少なければ G1X1台だけでまだまだイケる!かと。
ちょっと設定違いますが、
Jazzmaster×G1XFOUR×MarshallJCM2000
でリハーサルスタジオでのサウンドチェック録画ありますので雰囲気だけでも伝われば。
動画よりエフェクト側のゲイン量を下げてマーシャルのクリーンをクランチチャンネルにする(Marshall JCM800等チャンネル選択がない機種の場合はGAIN上げ目で調節する)感じですが、総合的に少しペダル側の歪み成分を減らす程度でベーシック音色の音質イメージはそれほど大きくは変わらないです。
もひとつ、
CRY BABY ですが G1XFOUR の音ショートこちらで↓
YouTube CRY BABY WAH Guitar Sound for G1X FOUR
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などもご参考になれば。
そんなこんな言いながらあっさりG2X買ってたらなんかごめんだけど笑ほなまた。
たぶんもうずっとデジタルマルチでいいかも@NAC♯Guitar