ヒュース&ケトナーステイツマン試し弾きレビュー
最近各所でチラホラ見かけるようになった気がするドイツのエレキギターアンプ Hughes&Kettner ですが、先日初めて入ったスタジオにも置いてあったので試し弾きチャレンジしてみたレビューを。
初トライしたのは「STATESMAN DUAL EL34」といういかにもビンテージ然とした赤茶色のレザーがうちのFenderジャズマスターと同系統で地味に被る笑フルチューブスタック廃版モデル。ケトナーはむしろ最新型のスケルトンヘッドや青い蛍光色が印象的な TRIAMP MK3・Grand Meister Deluxe 40・Black Spirit 200 等の方がより多く浸透している印象なので逆にレアかも。
操作ツマミ項目は比較的シンプル系。クリーンとドライブの2チャンネル装備でそれぞれ設定できますが、この日の音色チェンジはペダル使用なのでベースのどクリーンを整え使用します。
第一印象感想
はまず「ハイ抜けが悪くミドルもモコモコこもった」感覚でちょっとびっくりしたものの、オール12時ではなく全体的に上げ目のバランス調節で概ね解消。ただしそういう傾向は明らかに強い様子。音楽ジャンルや全体的なバンド構成によっては各パートとのミックスバランスで少々苦心するかも。なんせコイツ初めてなもんでアレアレですが、もしかしたらココのコレがあまり状態の良い個体ではない可能性もあるのかも。真空管はメンテナンス具合で状態良し悪しの幅あるので。
特性考察
として「ハイファイで派手めなサウンドメイクには向かない」印象は拭えず、どちらかと言えばジャズやブルースなどのクラシカルなエモくいなたい薄化粧サウンドメイクに最適な感触。ドライブチャンネルの歪みは全く使わなかったのですが、クリーンの特質を鑑みればクランチ~オーバードライブ辺りに落ち着きそう。とはいえ温かみや太さは十分なので、GAIN不足があればペダルで補えばハイゲインサウンドにも対応可能な範疇。
レビューまとめ
ると「フェンダー系をよりビンテージライクにした味付け」と言えそうです。個体差のアベレージ等は不明ですが少なくとも中帯域の癖は強めでレトロ方向な仕上げ。当日はそういう楽曲ではなかった事もあり早々にマーシャルJVMに換えましたが笑、本番もこのアンプ使用する前提で設定し使い込んでおけばかなり幅広いテイストかつハイレベルに追い込めるポテンシャルの気配はあります。
が
残念ながら日本では現状あまりリハーサルスタジオやライブハウスなどに常設設置されているアンプではないので、本当に気に入ったら自分で中古で買って所持し随時持ち込む覚悟が必要かも苦笑。そういう意味では最新の現行品も同様なので「ギターアンプの使い方と基礎知識」でも紹介した代表的2機種 JC120・JCM900 あたりを使い慣れておく方が現実的かつ実用的と言わざるを得ない処でしょうか。
色んな気づきのある楽しいアンプでした。
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などもご参考になれば幸いです。
ト
コ
ロ
デ
ここんとこの激しい寒暖差もうなに着ていけばいいかわっかんなくなっちゃいますな。この日もくそ厚手のシャツ着たらくそ暑くてくそ汗かいたのだけどうっかりハンカチ忘れてたのでフェンダーギグバッグのドローコードに付けてたマフラーがくそタオル代わりに変わり真下b。
ごんぶとマフラー常備よりハンカチ一枚入れとこな。ほな。
ウールで汗拭く@nac_guitar